大学を卒業して、最初に就職したのは、社員数200人くらいの会社だった。
旧財閥系大企業の、その関連子会社。
資本関係は49%。だから、財閥直系の子会社でもない。
親会社の敷地の外側、徒歩圏内に位置するビルの中にある「直接関係のない関連会社」。
そういう会社は、日本にごまんとある。
上司の多くは、親会社から3年の約束で出向してきて、そして3年後、帰ることなく、「こっち側」に転籍した人。
誰もが知る大企業に入社し、働き、そして、無名の子会社に、出向、転籍。
上司の方々は、もともと「子会社の人たち」で、今は「直接の部下」となった僕たちに、節度を持って接してくれたが、おそらく、つらい現実だったと思う。
思い返すと、いい会社だった。
社会人の基礎を、教えてもらった。
3年で転職したけど。