毎週、図書館に通ってる。
そこで、久しぶりに見た、たれ目ちゃん。
たれ目ちゃん、っていうのは、図書館の元職員さん。
ショートカットで、やや、たれ目で、とても可愛かった。
歳はおそらく30代半ば。
ご主人と、小さなお子さんがいる。そこまでは知っていた。
本を借りるときは、たれ目ちゃんのカウンターに並んだ。
カードを渡すとき、本を受け取るときに、ちょっと手が触れると、ドキドキ。DOKIDOKI。胸キュン。ズッキュン・ドッキュン。
その、たれ目ちゃんが退職したのは、確か1年ほど前。
残念だった。
それ以来の再会。
再会、といっても、相手は僕のこと、覚えてないけど。
職員復帰ではなく、どうやら本を借りに来た様子。
僕は、本棚越しに、たれ目ちゃんを眺めていた。
変わってないなー、かわいいな。
すると、・・・あいつが、いた。旦那。
はじめて見たけど、あんまり、いけてない。
クマのプーさんみたいだ。
プーさんは、何か本を借りて、たれ目ちゃんと一緒に帰って行った。
プーさんは、どうやって、たれ目ちゃんを射止めたんだろう。
職権乱用か。あるいは、壺いっぱいのハチミツか。
プーさん夫婦は、まさか自分たちが、本棚の向こうから、嫉妬の目で見られていたとは、つゆも知るまい。あー、知るまい。きっと知るまい。
あーあ。