自動車設計の仕事をしていた時の話。
車は、メンテナンス性も重要。
部品の取り換えが、やりやすくないと、いけない。
ダッシュボード裏の、奥~のほうにある部品。
そこに、ねじを締め付けるのが難しい。
狭いので、ねじが手から、ぽろっと落ちちゃう。
「メンテ屋さん」が、そういうところを目ざとく見つけて、僕たちに設計をやり直せって言う。そうなると、めんどくさい。
「これって、絶対、メンテ屋さんが、文句言いますよね」
って先輩に聞くと、
先輩「まかせとけ」。
案の定、メンテ屋が文句を言ってきた。
すると先輩
「こんな作業、6歳の子どもでもできる」
って、メンテ屋の目の前で、あっという間に、ねじを締め付けた。
で、無事合格!すげー。
後で先輩に聞いたら、
「あらかじめ、指の先にねじを、アロンアルファでくっつけておいた」と。
マジで?そりゃ、ねじが落ちないわけだ。
ま、確かにめったに壊れる部品じゃないしね。
こうして仕事を進めるんだな、って思った。