事務所に来客。客、といっても、セールスマン。
事務所は普通の民家だから、セールスマンもたまに来る。
「ここはご主人の土地ですか?裏の土地は使っていないみたいですが、アパートを建てませんか?駅からも近いし、きっと需要がありますよ。」
これまでは、セールスマンに、かなり簡潔に対応していた。
「いえ、いりません」ガチャ、的な。
なぜなら、僕は訪問セールスマンから、商品を買ったり、宗教に入ったり、下水管の掃除を頼んだり、新聞を取ったり、外壁の塗装を頼んだり、決してしないから。
全く契約する気が無いのに、セールスマン氏の時間を取らせてしまうのは、セールスマンの仕事の邪魔になると思って。
だから「僕に話しても、あなたの時間の無駄ですよ。まったく脈はありません。もう来ないで」的、対応をしていた。
しかし。
しかし、この対応って、かなり冷たいよな。セールスマン氏も仕事とはいえ、飛び込み営業は大変だろうし。そんなふうにも、最近、思ってた。
なので、ちょっと話を聞いてみた。親の土地だから、僕に話しても何にもなりませんよ、と何度も念押しして。
すると、最初は玄関の外で話していたセールスマン氏が、是非御両親にお話を通してください、2種類ご提案があるんです、相続税対策にもなります、30年家賃保証です、パンフレットをどうぞ・・・って玄関の中に入ってきて力説。
すごいなあ、まったく興味ないよって言ってる相手に、この熱意。見習う点があるなあ。
でも、こんな勢いでこられると、僕はいいけど、家庭の主婦なら怖いだろうな。下手すると、玄関から居間にまで上がってきそうだ。
しばらく話して、話が終わりそうにないので「じゃあ、仕事があるから、じゃあね」って帰ってもらった。こんな対応で、果たしてよかったんだろうか。
今週のお題「20歳」
後に結婚することになる、今の嫁ちゃんと付き合い始めた歳。随分昔の話だなあ。