12月に入ってからというもの、原因もよく思い出せないまま、嫁ちゃんとの冷戦が続いていた。性交はもちろん、抱擁も接吻も、一切なし。一切触れ合い無し。
しかし、年も明け、いつまでもこうしちゃおれない。心機一転、明け方、嫁ちゃんのベッドに潜り込んでみた。
僕と嫁ちゃんのベッドは1.5m離れている。その離れたベッドの掛け布団をめくると、なんかよくわからない巨大なウサギに抱きついて、嫁ちゃんが寝ている。巨大ウサギをベッドの下に押し込んで、僕がそこに寝てみる。
すると、嫁ちゃん、寝ぼけているのか、僕に抱きついてくる。巨大ウサギと間違えているのか。ま、それでも邪険にされるよりはマシなので、僕もハグしてみる。
ああ、久しぶりの抱擁は、まるで初々しい、はじめての触れ合いみたいだ。お股をパカッと開いて、顔をうずめるような、お下品なことはしない。
すっかり雪解け、とはいかないものの、姫始めにて、今年もスタートしました。