朝から、庭で鳥の鳴き声が。
今日はやけに騒がしいなあ、と思っていた。
外に出ると、フェンスの上に、スズメ。
ピィーピィー鳴きながら、近づいてくる。
スズメって、人に近づいてくる?
よく見ると、まだ小さいな。
つぶらな瞳で、僕に何か、訴えている。
ピィピィピィピィピピッピピピーー!!!!
何言ってんだか、わかんない。
でもきっと、巣から落ちた、とか、ひとりで腹減った、とか、何か食べ物でもくれよ、とか、頼むよあんた!、とか、言ってんだろう。
嫁ちゃんに言うと、米粒を持ってきた。
確かにスズメはコメを食べるよなあ、でも、精米したコメを、子スズメが食べるかなあ?
ミミズが食べたいって言ってる、と僕が代弁すると、嫁ちゃんはフフッと笑って、家に戻った。
結局、ラスクのようなお菓子を砕いてあげると、食べてる。
まあ、しばらくはこれで、お腹もふくれるだろう。
そのあとは、野生だ、野生の力で生き抜いてくれ。