僕の住む地域には公営プールがない。代わりに学校のプールを開放している。監視員は地域の親たちが順番に行う。今日は僕が駆り出された。嫁ちゃんは、仕事が休めない、というから。盆前の大掃除があるんだと。掃除か、僕もけっこう忙しいんですけど（ほんとはヒマだけど）。
監視員は6人。僕以外は奥様。プールで遊ぶのはほとんど小学生だ。事故にならないよう、目を光らせる。奥様たちは紫外線完全防備コスチュームで、まるで目の保養にならない。おかげで監視に集中できる。
小学6年くらいの男の子が、同じ歳くらいの女の子の背中に抱きついて、楽しそうに遊んでる。別の女の子もやってきて、今度は3人でくっついてる。へえ、仲がいいんだねえ。なんだかちょっと幼いような気もする。小６ってこんなに無邪気だったけな？
プールに飛び込んだチビッコに、ごっっらあああ飛び込み禁止じゃーーと、怒鳴ってみる。何しろ男監視員は僕だけだから、怒らせると怖いおっかない親父を演じなきゃならない。チビッコには怖すぎたかな、すごくおとなしくなっちゃた。飛び込むのって楽しんだよね、ほんと。
セミが鳴いて、トンボも飛んでる。暑いな。
