クライアントと打ち合わせ。約束時間通りに、事務所に着く。
すると、社長はいるものの、担当者がいない。
社長はおそらく20代後半くらい。
気の弱そうな、おとなしそうな青年だ。
きっと、親父さんは「親会社の社長」、ってところかな。
長男のために、子会社を作って、社長に据えたんだろうな。
その社長と僕、事務所には二人だけ。
BGMもなく、しーんとしている。
「担当者」は15分くらい、遅れるらしい。
特に話題のない、二人きりの15分はつらい。
・・・
・・・
やがて、担当者がやってきた。
「遅れて、すみませ~ん」
ちょっと、天使に見えた。
で、天使は社長に向かって、
「すぐパソコン用意して!」
「ちゃんと、こっちに向けて置いて!」
・・きっと、この天使は、社長の姉だ。姉貴だ。
肩書は何か分からないけれど、地位は社長より、ずっと上だ。
きっと、子どもの頃から、お姉ちゃんには頭が上がらないんだろうな。
姉貴天使が来て、話はあっという間に終わった。
姉貴が「有難うございました」と頭を下げるたびに、胸の谷間が、お胸の谷間がお目見えして、目が離せない。
弟になって、このお胸のお姉ちゃんに責められるのもいいかな・・・と、そんなことだけ覚えている打ち合わせだった。