「6人の容疑者」 - ヴィカース・スワループ著
マミーポルノこと「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を図書館で借りるときに、マミーポルノだけ借りるのは、ちょっとアレなので、ダミーに借りた本。
それだけのはずだったんだけど、はまった。
著者はインド人。インドのお話。
腐敗した政治家が、パーティ会場で射殺された。容疑者は銃を持っていた6人。
国籍も生い立ちもバラバラな6人が、銃を持ってパーティ会場に集まるまでのストーリー。
そのうちの一人、エケティに魅かれた。
エケティは、原始的な狩猟採集民族のひとり。不思議な力を持つ、その純朴な黒人の青年は、連れてこられたインドで、チャンピーという少女と出会う。チャンピーは目が見えず、公害によって顔が変形している。
エケティは、チャンピーを自分の島に誘う。
「あなたの島はどんなところ?」
「魚と果物がたくさんある。君を悲しませる人がひとりもいない」
傷ついた少女チャンピー。チャンピーを悲しませる人が一人もいない島。
そんなに島に、行ってみたい。
ちなみに、ヴィカース・スワループのデビュー作は「スラムドッグ$ミリオネア」の原作だって。