嫁ちゃんは、背中に近づかれることを嫌う。
僕が嫁ちゃんの背後に近づこうとすると、すぐに察知して、すすっと逃げるように動く。
それが、ちょっと、イヤ。
僕も、誰か知らない人に真後ろに立たれると、ちょっと嫌だけど、知り合いなら、そうでもない。ましてや家族なら。
まさか、後ろから殴られたり、蹴られたりするわけじゃあるまいし。
確かに、嫁ちゃんの背後に近づこうとするときは、お尻を触ろう、とか、おっぱい触ろう、とか、下心があることは確か。ある。認める。
でも、無理やり押し倒したりしないじゃん。
ぺろりんって感じじゃないですか。ぺろりんって。
それなのに、敏感に察知して、逃げる。
それだけじゃない。
「私、髪を人に触られるのが、すごく、いや」
「私、お風呂は絶対、一人がいい。一人でゆっくり、入りたい」
とか申される。
僕たちには、性格の不一致、性欲の不一致が有るんじゃないかと、いや、きっとある。
そこで、僕は今、誓った。
もう嫁ちゃんとは、性的接触は致しません。はい、致しませんよ。
いいですか、嫁ちゃん。
僕はもう、誓ったからね。
今週のお題「愛用しているもの」。嫁ちゃんが愛用していたもの。腹巻風お腹すっぽり毛糸のパンツ。