香織ちゃん。小6の時のクラスメート。
その香織ちゃんと、交換日記をしていた。「秘密の交換日記」。なんて甘美な響き。
交換日記
1冊のノートに日記を書いて、翌日、相手に渡す。相手が書いて、また、戻ってくる。
何が書かれているか、楽しみ。ドキドキ。
ほかのみんなに気づかれないように、そっと交換するのもドキドキ。
メールでもない、LINEでもない、SNSでもない、二人だけの秘密のノート。
何を書いたか、書かれたか、全然覚えてない。
ノートがどこに行ったのか、分からない。
今、見つかったとしても、それはそれで、困りそう。中身を読む勇気もない。
結末
でも、その結末は覚えてる。
卒業も近くなり、僕は能天気に「香織ちゃん、中学生になっても、交換日記続けようね」とか書いた。
返事は「いろいろと環境も変わるし、交換日記は終わりにしましょう」
香織ちゃんは大人だった。
フラれた。人生、初フラれ。それで、終わった。
時は流れ
それから時は流れ、大学生になって、地元の駅のホームで、久しぶりに再会した。遠目から、ああ香織ちゃんだ・・って気づいたけど、声がかけられなかった。
すると、気づいた香織ちゃんが近づいてきて、
「なんで、声をかけないのよ!もう(怒)」
少し話をして、別れた。何を話したのか、覚えていない。
それから、一度も会っていない。
今でも元気かな。香織ちゃん。元気だといいな。
「行ってみたいお店・レストラン」by みんなのごはん
香織ちゃんと行こうと言っていた、神戸の雑貨屋さん。行かなかったが。