あるシステム案件の見積依頼がきた。
見積額と来月のプレゼンで、受注業者が決まる。
しかし、この案件、たぶん、うちに決まる。
なぜか。
事前に話をしているから。
ある程度の規模の会社や団体の場合、何か発注するとき、1社だけに絞ることは無い。
3社なり、4社なりに見積りを出させる。
そのうえで「しっかり検討してこの会社に決めました」とポーズをとる。
担当者が、上に報告するために。
どこに発注するかは、すでに決まっている。
顔見知りとか、接待とか、担当がかわいい、とかで。
その会社以外の見積は、アテだ。ただの飾りだ。
プレゼンも、小芝居みたいなもんだ。
不正義?道に外れてる?
そうでもない。アテに使われたり、使ったり。
プレゼンの出来にもかかわりなく、列車は既定路線を進む。
そうして地球は回っていく。