事務所は古い民家。
天井裏に、なにか、いる。
以前から、何かいることは、わかっていた。
しばらくは、静かだった。
それが、さっき、また、暴れた。
やつが、戻ってきた。
暖かくなったからか。
しかも、以前のような、ネズミとか、そういう、可愛いレベルじゃない。
どたドタどたドタ・・
頭の上を、右から左に、左から右に。
でかいぞ。成長したのか。
一体、なんなんだ。
めっちゃ、こわい。
もし僕がピストルを持っていたら、たぶん、音に向かって撃ってただろう。
ピストルは無いので、棒で、天井をゴンゴンと、つついてみた。
「こら!」っと、言ってみた。
ストレスで、やつをまいらせる作戦。
・・・無音。無言。
ちょっと、ちょっと。どこ行ったの?