毎朝、子どもを近くの駅に送っていく。
学校の専用バスに乗るので、いつも同じメンツが顔を合わす。
特に親しい訳ではないが、顔は知っている。
その中の、メルセデス女史。
メルセデスに乗ってくる。
メルセデスと言っても、どちらかと言うとリーズナブルな、コンパクトタイプ。
それが、数日前から、立派な高級タイプに変わってた。
ジェラシー。嫉妬。
なんだろう、特に友達でのないのに、高級メルセデス女史と毎朝顔を合わすのは、いい気がしない。
この、自分の尻の穴の小ささに、絶望。
あの憎たらしい、LEDの切れ長テールランプ。ああ、憎い。
そんなふうに、ひねくれてた。
すると。
・・・すると、今朝、高級メルセデス女史が、リーズナブル・メルセデス女史に戻ってた。
ああ、きっと車検か何かだったんだな。
あの高級タイプは、旦那の車だったんだな、きっと。
なんか、こんなくだらないことで、すっきり安心している自分に、腹立つわ、まったく。
今週のお題「お気に入りの一着」
ある服のネットショップの、1万円以内の商品なんでもあげます、的な懸賞に当たって、とにかく1万円ぎりぎりのシャツを選んだ。全然、着ていない。欲しいものを買わなきゃ、ダメだな。