明けて二日目。
帰省中の義兄と話す。
義兄の8時間の勤務時間の中の3時間は、社長のグチを聞く時間だそうだ。
義兄は中小企業の総務部長をしている。総務部とは名ばかり、社長直属の社長のお守部署だ。
で、その70も過ぎたワンマン社長が、最近はややボケてきたのか、毎日義兄を呼びつけて、部下たちの文句を言うそうな。
自分が責められているわけではないものの、人が、人の悪口を言うさまを見続けるのはつらいって。
その3時間が、どれだけ無駄か。
社長が休んだりして、会社にいないときは、それは仕事がはかどるとのこと。
なんとなく、わかるなあ。
一時は、とある支店長を、自分の後継者に指名して「彼に会社を任す」とか言ってたけど、結局その彼を信用しきれずに、白紙に戻し、いまはその彼の罵詈雑言に明け暮れているという。
ああ、義兄が体を壊しませんように。