一穂ミチさんが最近のお気に入り。
「砂嵐に星屑」は2022年の作品。
大阪のテレビ局を舞台とした4編の連作短編集。
1作目の「資料室の幽霊」で引き込まれた。
四十代独身女性アナウンサーが、不倫していた上司の幽霊に会って・・・ていう話。
好きだったのは、3作目「嵐のランデブー」。
二十代タイムキーパーの結花は、一方的に好意を寄せている由郎とルームシェアすることになったが、由郎はゲイで、結花は恋愛対象外。
その由郎は、妻子を持つ上司の多田に好意を寄せている。
あるとき、多田に誘われた結花は、由郎への当てつけもあり、寝てしまう。
多田と寝た後、部屋に帰ってきた結花が由郎に言う。
「多田さんとセックスしてきた。だから、由郎もわたしとセックスしよ。間接セックスやで。直接セックスはできへんねんから。多田さんが入れたばっかりの穴に入れたらええやん。してよ。」
由郎は「最悪やで、出てけ」、と言うが・・・
ちょっと、なんか、ぞくぞくする。いいぞ、一穂ミチさん。