瀬戸内海の小さな島で生まれ育った高校生 暁海と、自分勝手な母親の恋愛に振り回されその島に転校してきた櫂。
ふたりの17歳から30代までの物語。
惹かれあって、相手を思い遣りながらもすれ違う二人と、勝手な親たちとその恋人たち、そして、大人たちの中ではかなりまともと思われた(がそうでもない)高校の北原先生。
彼らの人生が描かれる。
第3章の終盤で、僕はこれで話はこのまま余韻を残して終わるんだろうと思ったんだけど、さらに第4章が続いていて、ちょっと驚いた。
余韻じゃなくて、ちゃんと最後まで書いてくれてるんだ。
そして不思議なプロローグにつながるエピローグ。
1日で読み切ってしまう、いい物語でした。