三浦しをん氏の新作。
老舗ホテル勤務の続力と、書家の遠田薫の物語。
まじめ君と、一風変わった男子二人の組み合わせは、「まほろ駅前多田便利軒」を思い出させる。
ふたりの関係性が、因縁の二人、ではなく、偶然出会っただけ、というところがちょっと惜しいというか、モヤモヤするところではあるけど、しかし、面白かった。
作品真ん中あたりの「パンダ陰謀説」の手紙のくだりは、腹筋が(いや腹肉が)プルプル震えるほど、笑った。
マンガならともかく、活字の小説でこんなに笑ったのは、初めてかも。
読み返しても、笑う。
さすが、三浦しをん氏。