朝だけでも元気になるなら十分じゃないの？と嫁ちゃんは言った

蒸し暑い日が続いてる。

近所に新しく持ち帰り専門の焼き鳥屋さんができたので、今夜は焼き鳥とビールにしよう、と買ってきた。

汗もかいたので先に風呂に入って、スッキリしてから飲もうということになり、珍しく嫁ちゃんといっしょに入った。

風呂であっちやこっちを洗いっこしてると、ちょっとやっとく？って流れになるじゃない？だってもし風呂から上がって”する”ことになると、汗かいてまたシャワーを浴びなきゃならないし、それもめんどう。だから今、ちょっとやっちゃおう、そういう流れで、じゃあ後ろから、と立ちバックの姿勢になったんだけど、入らない。届かない。嫁ちゃんが手で位置を合わせてくれようとするが、もうちょっと、っていうところで入らない。入った、と思ったら太もものスキマだったり。嫁ちゃんは「もう少し前屈みがいいかな」とかさらに調整を試みるが、僕は、なんだか可笑しくなって、まあいいや、とあきらめた。

風呂から上がって、二人でビールを飲んでいると嫁ちゃんがおもむろに、「朝って何時くらい？」と尋ねる。え、一体何のこと？

「ほら、朝、すごく元気になったって言ってたけど、何時くらいなの？」

ああ、朝勃ちのことか、そういえば今朝、朝立ちしてて嫁ちゃんを起こそうかと思ったが、寝息を立ててたのでやめた、とかの話をしたんだっけ。「５時か６時くらいだったかな」と答えると、「朝だけでも元気になるなら十分じゃないの？」と言う。

これは、僕を慰めてるんだろうか？精いっぱい考えた結果、絞り出したセリフがそれかと思うと、それはそれで可笑しかった。気を使わせて、申し訳ないね。