6月ももうすぐ終わる。今年の半分が終わる。なんてこった。
この半年で読んだ小説80冊の中からベスト3を書いとく。
学校に行けない、行かない子供たちの部屋に突然現れた光る鏡は、とあるお城への入り口だった。本の装丁からしてファンタジー感満載で、これは僕にはちょっと合わないかなあと思って読み始めたが、いやいやそんなことは無かった。
■3位■ そして、バトンは渡された(瀬尾まいこ)
瀬尾 まいこの本は、どれもちょっとせつない家族の物語。でも前向き。
■2位■ 52ヘルツのクジラたち(町田そのこ)
52Hzは人には聞こえないクジラの歌声。せつない。2021年本屋大賞。
■2位■ 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(町田そのこ)
連作短編集 R-18文学賞大賞受賞。DVだの、育児放棄だの、つらい、が、それだけじゃない。
■1位■ ぎょらん(町田そのこ)
連作短編集。死者が最期に遺す小さな赤い珠は、さかなの卵に似ているから「ぎょらん」と一部の人たちから呼ばれている。残されたぎょらんを食べた人、食べようとしている人。
■1位■ 風待ちのひと(伊吹有喜)
「“心の風邪”で休職中の男と家族を失った傷を抱える女。海辺の町でふたりは出会った――。」(帯より)。最初の頃の哲司は嫌なやつだけど、実はそうでもない。いまのところ今年ベストの一冊。
ベスト3なのに、6冊になってる。