物理だとか数学だとか、もう勉強したくない。でも、こういう「読み物」としての科学の本は好き。
アインシュタインは、光の速度を考え抜いて、時間と空間は一定じゃなくて伸び縮みする、っていう画期的な理論にたどり着いたんだけど、同じ時期に同じような理屈を考えていた科学者は他にもいたんだって。
彼らとアインシュタインの違いは、「時間と空間は一定で、変化などしない」と思い込んでいたかどうか。
アインシュタインは、「時間も空間も、変化しても別にいいんじゃね?」と柔軟に考えたので、世紀の理論を発見し、20世紀を代表する科学者の一人になった。
ところが、晩年のアインシュタインは「宇宙の形は一定で、変化などしない、するはずがない」と言い張ったの。
彼自身の方程式から、「宇宙の形は変化する」との結論が導かれていたにもかかわらず。
最後には、方程式を自分の都合に合うように書き換える、という大ポカをやっちゃったりもした。
なぜ、あれほど柔軟な考え方をしていたアインシュタインが、思い込みに固執するようになったのか、について、著者は、
「アインシュタインが歳をとって意固地になったから」と。
(全ぼくによる解釈。著者はこうは言っていないです)
アインシュタインでも、歳をとると、人の意見を聞かなくなるんだ。
あれ?僕も、自分では気づいていないだけで、そうなっているかもしれない。
ここ最近は、良くも悪くも、あまり怒られたりしない。
何も怒られたいワケじゃないが、間違たことをしたとしても怒ってももらえなければ、
間違っていることに気づけない。
他人に注意したり、怒ったりするのは大変なエネルギーがいること。
そんなエネルギーを使って怒ってくれる人を大切にしなきゃ。