ここのところあまりなかったが、久しぶりにやってきた嫁ちゃんとの冷戦。
何か機嫌が悪いというか、ケンカしているというか、ケンカすらしていないというか、口もきかないというか、何が原因かもわからない状況。
明け方、目が覚めると、嫁ちゃんがいない。リビングのソファーで寝ているようだ。
ウトウトしていると、トイレの音がして、嫁ちゃんが寝室に入ってきた。
仲直りセックスでもしようかな、と思ったが、それって、僕から折れて歩み寄っていく必要があるわけじゃない?でも、僕が何かした?なぜ僕の方から折れなきゃならないの?なぜなぜ?
・・・とか考えてしまうわけよ。
しかしだ、いや待てよ、嫁ちゃんは昨夜、晩御飯を作ってくれたよ、あれはあれで、嫁ちゃんも折れて歩み寄ってきてるんだよ、そして今ベッドに入ってきた。僕との間に丸めた毛布で高い壁を作ってこそいるが、それでも、歩み寄ってきた、と思うべきだ。壁を作るって進撃の巨人かよ。
意を決して、毛布の壁を打ち破り、嫁ちゃんの背後から抱きついた。もしここで嫁ちゃんが僕の手を振り払ったりしたならば、もう一生の別れだ。だが、そうはならなかった。
嫁ちゃんのパジャマとパンツを脱がせて、正常位の体勢に。しかし、勃たない、入らない。まあいい。挿入は重要ではない。嫁ちゃんとのスキンシップが大切だ。あっちはそのうち勃つよ。おそらく。
・・10分。変わらず。
・・・20分。変わらず。
「今日は入らなかったね」と言うと、嫁ちゃん、ペニスをさすりながら「そだね」。
仲直りは果たせた。そして、もはやわれわれの仲直りセックスは、挿入を必要としないレベルに昇華した。