電子辞書も売る
今どきの学校では、電子辞書を買いなさい、という(らしい)。
何年前だったか、うちの子どもが、「学校で必要だから、電子辞書を買いに行こう」と言った。
学校で必要、と言われたら買わざるを得ない。近所の電気店で、色と形で選んで買った。学校で必要、と言うわりには、細かい指定は特にないらしい。
値段がいくらだったか忘れたが、それほどお安いものではなかったはず。まあ、内蔵されている各種辞書をひとつひとつ買うことに比べたらすごくお得だ、と、電子辞書の宣伝パンフレットにも書いてあった。
確かに1冊の英和辞書も3,000円くらいはするよな。それが英和辞書だけでも何種類も入っているんだから、それなりの価値はあるだろう。しかしな、何種類もの英和辞書って必要?1冊あれば、足りるよなあ。
時は流れて、卒業し、もう電子辞書は要らない、ってことになった。
「必要だ」と言われて買ったものにしては、それはまだ新品のようなきれいさだ。なので、また売りに出した。
今どきのお子様は、学校でも支給されたタブレットとかを使っているんだから、こんな「電子辞書専用機」なんて売れないだろうと思ったが、秒で売れた。
需要はあるんだ・・・というか、おそらく学校がいまだに「買いなさい」とか指示を出しているんじゃないだろうか。
文科省や教育委員会とかと、電子辞書メーカーの間に、なにか、おいしいつながりでもあるんじゃないか、と疑ってしまう。